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鯖さば@海富道・千代田区神田

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写真: 鯖さば@海富道・千代田区神田

写真: 中華そば・油多め+味付け玉子@ホープ軒本舗大塚店・豊島区大塚 写真: 支那そば・ごまだれ味@晴弘・江東区門前仲町

炭火焼濃厚中華そば 海富道(しーふーどう)
  千代田区神田鍛冶町3-3-2 床屋3ビル1階

 最初に炭火焼濃厚中華そばを提供した倫道@新橋の義兄弟店として今年5月にオープンしたお店。一度訪れたものの諸般の事情で入店できず、改めて機会を窺っていた。この日は先輩格に当たる倫道@新橋に向かおうと家を出る寸前から強い雨が降り出し、結局バスに乗ってこちらを訪れた。前述のように生憎の天気の平日、11時半前にお店に着くと先客はネクタイを締めたおじさん3人組のみと空いていた。メニューは鯖、甘海老、鰯(ここまで850円)、鮭、するめ烏賊(この2品は950円)の5種類で、いずれも単品とそれにライス、海苔佃煮および味噌小胡瓜が付いた定食(1000〜1100円)が用意されている。炭火焼中華という初めて食べるもので、想像もつかないことからメニュー筆頭のサバのボタンをポチっとな。
 配膳されたトレーの上には麺とスープだけが入った丼を中心に、バラ肉ストレートチャーシューが2枚、焼き海苔2枚、焼きネギ、刻みタマネギがそれぞれ別皿で添えられている。麺とスープの丼は、パッと見は熊本ラーメンのようにトンコツのように白っぽいスープの表面に、マー油かと思い違いしそうな茶色いものが浮いている。が、しかし、顔を近づけると、獣臭ではなく正にサバを焼いた時の匂いが立ち上っている。こんなのは初めてだ。麺はストレートの中麺。なんかモサッとした口当たりで、モチッ、ブツッと歯切れもよくなく、はっきりしない食感だ。あまり納得できな気持ちで目の前の厨房を見渡すと、一角に見えた麺箱には、あの三河屋製麺と書かれていたようなので、これはお店が狙って作らせた特製麺なんだろう。スープは、口に含んでも前述の通りサバの塩焼きの味しかしない。炭火焼特殊製法で焼き上げた魚の骨まで余すことなく使った濃厚スープということで疑いはしないものの全く不思議だ。この素ラーメンに焼きネギを加えると、魚ベースが弱くなるわけではないが風味が落ち着き、食べやすくなる。さらに刻みタマネギを加えると、今度は魚の存在感自体が薄らいでしまう。こういう変化は面白い。その味の変化とは別だが、チャーシューはさかなさかなした中にあって豚の旨味がしっかり濃厚で、スープに浸して温めると特に旨さが開く。海苔も香が良く、スープが絡んだ麺を包んで食べても、海苔の風味は負けていなかった。半分を食べたくらいのタイミングで、トレーに添えられていた山椒を少量振り込んだ。これは焼きネギや刻みタマネギとはまた違い、魚の風味を中和?させることによって弱めるのではなく、マスキングにより気にならない方向に変化した。これも面白いものだ。
 初めての美味しさに夢中になって、あっという間に完食完飲。これは新橋ともども通って、全メニューを制覇したくなった。

・お気に入り度:〇

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