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支那そば(塩)+煮玉子@ちばき屋葛西店・江戸川区葛西

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写真: 支那そば(塩)+煮玉子@ちばき屋葛西店・江戸川区葛西

写真: 上だしそば@遊泳・新宿区西早稲田 写真: 味玉超絶濃厚鶏そば@きりすて御麺・品川区不動前

支那そば ちばき屋葛西店
  江戸川区東葛西6-15-2

 ここのところ、カレーラーメンや家系、パスタのような麺、野菜づくし、ニラづくし、挙句の果てにはドロドロスープの超こってり系と変わったラーメンが多かったので味覚が偏ったかもと思い、そのブレを正すため東京ラーメンの正統派のお店の一つであるこちらを訪れた。昔は都内に数店舗あったような記憶があるが、今はこちらのお店のほかには仙台と静岡、それに系列店が店主さんの故郷である宮城県の気仙沼にあるだけとちょっと寂しくなっている。それでも、土曜日、子供からお年寄りまで男女を問わず10人ほどが、11時半の開店と同時に入店するくらいだから未だ人気はあるようだ。王道の醤油も当然よいが、ちょっと横道にそれて中華そばを塩で、それにこちらのお店が発祥の煮玉子トッピングでお願いした。注文は券売機ではなく口頭で、代金は退店時に店舗出入り口にあるレジで支払う昔ながらの方式。値段は830円+120円の合計950円。
 麺は自家製の縮れた中細。優しい歯応えがあって、多少モチッとした食感と穏やかな小麦の風味が味わえる。スープは動物系と煮干しのような魚介が、どちらも目立たないように、でもきちんと風味と旨味を醸し出す優しい味わい。塩加減も多少強めだが全く問題なし。背脂がうっすらと浮いているものの食味には影響なく、散らしてある刻みネギ同様、意識することなくスープと一緒に飲み込んでいた。すっきりとしている一方で、コクがあって飲みごたえが感じられ美味しい。しっとり軟らかながらもしっかり肉の旨味が感じられる肩ロースチャーシュー、半熟に固まった黄身がほどよい濃厚さを感じさせる味玉、一般的なものより少し短く、食感はジャグジャグと強くはないものの、思いのほか特有の発酵臭が感じられるメンマ、その他に焼き海苔とカイワレといった具材も、麺とスープの美味しさを盛り上げる役割を果たしているように感じる。
 最近流行りのラーメンと違ってこれといった特徴がないといえばその通りだが、麺、スープ、具材のいずれもバランスが上手く取れていて、オーケストラのハーモニーのように最後はホッと落ち着く、そんな味わいの一杯だった。

・お気に入り度:〇

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