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弥吾七大根と赤大根の鶏つけそば@南部屋路ばた・盛岡市

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写真: 弥吾七大根と赤大根の鶏つけそば@南部屋路ばた・盛岡市

写真: ワンタン麺@とら屋・北上市 写真: しょっつる@朋・秋田市

南部手もみらーめん 南部屋路ばた
  盛岡市上太田岡沼81-4

 18日から提供が始まった期間限定メニュー。いつものように、いつまで出すのかはFacebookには書かれていなかった。値段は1000円と、こちらにしてはかなり高額。今年2回目のいわゆる昆布水つけ麺だ。
 麺はほぼストレートで幅が5mmほどの平打ち。南部小麦8割、ゆきちから2割でブレンドした小麦を使った加水率37%の自家製麺だ。昆布水に浸っている麺をつけダレに潜らせないで食べると昆布の風味しかしない。昆布水は昆布と少量の塩で作ったもののようで、粘度はないが昆布の風味と旨味は十分に引き出されている。麺肌はかなりツルンと、噛むとしっかりとした歯応えとコシがあってシコシコしている。小麦の風味は弱めだが相変わらず美味しい麺だ。つけダレはいつもの倍の丸鶏を使ったそうで、香味油に鶏油が使われていることと相まってこれでもかというほど鶏の風味が強い。鶏風味がこれだけ強くなるくらい鶏を使えば大台に乗るのもさもありなんと思える。一方で、鶏風味が強いだけではなく醤油ダレとのバランスが取れていて、きちんとまとまった味わいに仕上がっているのには感心する。濃厚だけどギトギト、ベタベタではなく、言わばサラッとした上品な濃厚さという印象を受けた。つけダレには分厚くカットされた半月状の弥吾七ダイコンが入っていて、また麺の上には色鮮やかな赤ダイコンのダイコンおろしが載る。弥吾七ダイコンは岩手では通常おでんに使われるそうで、昆布と塩のみで味付けしてあるので薄味であっさりとしているが、トロッとした食感は正におでんの大根。つけダレが適度に染みていてこれも美味しい。2枚載るピンク色のレアチャーシューは肩ロースかな。いつもに比べると醤油風味が強めだったが軟らかく旨味十分で美味。配膳前にオバチャンが「とりつけそばの食べ方」なる説明書きを持って来てくれた。そのとおりに、麺を2/3ほど食べた段階でスダチをダイコンおろしに絞ると、赤ダイコンが紅色に発色し非常に鮮やかな色合いになった。それを麺に絡めると、スダチとダイコンおろしの相乗効果で爽やかな味わいに変わり、つけダレの濃厚さが和らいだ。
 麺や具材を食べきってスープ割りをお願いすると、しばらくして舌が火傷するくらいの熱々で戻ってきた。割りスープは昆布出汁ではないかと思うが、熱くなったためより鶏が目立つようになりほぼ鶏スープのような味わいだった。ただ、細かく微塵切りされたセリが加えられているため鶏臭さは感じなかったのはさすがだ。麺量は230gと少し少ないが、つけダレが多めのためスープ割りもたっぷりと量があり、完飲するとちょうどいい感じの腹加減になった。

・お気に入り度:○+

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